CYCLE HIT
[Spitz]
揺れる、繊細なラブ・ソング。
ほんの少しだけ春の匂いが鼻先をくすぐる、“愛”がいっぱいのシングルコレクション。
こんなにもピュアで、透き通った想いが連ねられている詩というのは彼ら独特のもの。
青春とは少し違うけど、春先から初夏にかけて空気が変わる季節を思い起こさせます。男女、というより、純粋な少年少女の気持ちをずっと表現し続けている。
誰もがどこかに持っていて、でも少し照れ臭くて隠したい、そんな気持ち。
風に吹かれながら、ゆっくりした時の流れを体で感じるように……。
身を委ねてみると心地よく、それがどこか心の隅っこをつっついて、ハートが小さく音をたてるみたいに。
温もりとは違った、やわらかい優しさで包まれる気配。——それから、ささやかだけど、大切に信じ続けていたいもの。
“形”のないものだから、きっとずっと、その胸の奥に。